マダム櫻子のワインセラーからお届けする今が旬のお話


by yumewine

カテゴリ:ボジョレー・ヌーヴォー( 9 )

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  昨日の夕方から、横殴りの雨、雷、あられ、家をもゆるがす大風(寒い台風?)と、悪天候のフルコースでしたが、ついこの前までの暖冬、ポカポカ陽気はいづこへ?冬来たりなば、春遠からじ。冬の先には明るい春が待ってるんだから、この暗い空もいとしみましょうか。

  で、昨日の日曜日はお歳暮としてワインギフトを求めてのお客様がちらほら。品物選びを一番楽しむのはこの私。国別、予算、お好みなどの条件をいただいていくつか、お作りします。その中からこれを、とお決めになるのはお客様。
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  その時の会話に「2005年のボジョレーって本当に美味しいんですって?」「そうなんですよ。伝説の2003年を上回る最良年でしたヨ」「来年も2005年と同じレベルの出来になる保障はないのヨネエ、そしたら2005年のヌーヴォーやっぱ飲んどこっと」……………………。
  なるほど!そうでありました。今年ほどの上物を毎年飲める保障なんて全くないんだったワ!あらためて、今年の恵みに感謝。
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by yumewine | 2005-12-05 22:49 | ボジョレー・ヌーヴォー

感謝感謝の雨あられ

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 アタフタバタバタと過ごしてきましたが、日が経つのの早いこと。今日は12月3日。寒くなりました。外はみぞれ………。一週間前はとてもおだやかで、あたたかく、動き回るのも楽でしたワ。そういえば、先週の土曜日は金沢の北国新聞社にて取材を受けました。

 富山の武田さん、小松の森高さん、私の3人でのワインの対談。同じ視点をもつ者どうし、共感したり、身に覚えがあるから話題の情景がよく理解できて楽しいひとときでありました。

 翌日は私のワイン会。ひどく雨も降らず、穏やかでまずまずのお天気でしたかね。私のワイン会、今年で9年目、テーマは若いワインと熟成ワインとの飲み比べ。共通のぶどう品種で仕込まれている2種類のワインが香りも色合いも飲み口もそれぞれ異なり料理との相性もあってそれなりに面白く、且つおいしくお飲みいただけました。若いワインはフレッシュで爽やか。熟成ワインは豊かでまろやか。どちらもうっとりです。

 樽入りのボジョレー・ヴィラージュもこちらも解禁日のものより更においしくタンニンも甘く感じられました。わずかの時間の差でもワインは変わるゾ。面白いナと。東京のレクリューズからこの日に熟成をあわせ、食べごろにしてもらったブリー・ド・モーとロックフォールも格別で“さすが”でございました。

 総じて穏やかで和やかに会が進み、いつも乍らお客様方の穏やかな笑顔がなによりでございました。

 ご参加いただきました皆様心よりお礼申し上げます。来年は10周年、今からみんなで知恵を出し合って更に楽しいものになるようぐわんばりまっす。
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by yumewine | 2005-12-03 23:37 | ボジョレー・ヌーヴォー

天の恵みに感謝!

 当店のボジョレー・フィーバーも一段落。予想以上のワインの出来に、深い安堵と天の恵みへの感謝の気持ちでいっぱいです。2005年、私にとっては忘れられない年になりました。七月に実家の母を亡くし、直後から思いもしなかった帯状疱疹、左足の座骨神経痛、こちらはいまだにお友だちです。身心共にどん底状態でケ・セラ・セラ。アッケラカンの櫻子さんに戻る日はくるのかな、と思いつつ仕事があったおかげで、私の心の事情にはおかまいなしにワインの手配
など、先へ先へ進まねばならず、6月、7月、8月、9月はキレの悪い動き、10月に入る頃からようやく地に足がつくようになったと思います。
 
 この私の快復とボジョレーの動きとが重なり、あらためて思うことは、ぶどうのもつ生命力の強さ。ボジョレーに関しては2005年のぶどうのスタートは必ずしも順調ではなく(ぶどうのライフ・サイクルというものがあるの、明日詳しく書くね)、その年の天気の影響をモロにくらうのです。例えば、芽が出た直後に遅霜にあったりヒョウが降ったり、そのたびに畑から移動、避難のできないぶどうの樹はじっと天の試練に耐え、ダメージをくらっても、じっくりと快復に全エネルギーを注いで9月のつみとりまで、ねばってねばって良いぶどうを実らせるんです。根っこごとひっくり返ったり、燃えたりしない限り、何としてでも次の代の実を結ぶ努力を放棄しない、与えられた環境の中で最大限の努力をしつづける、人もまた然り。自然ほど偉大な師はないと、つくづくと思うのです。
 
 大地のエネルギーを果実に凝縮させ、ワインへと生まれ変わり年を経て、更なる恵みを与えてくれるのです。
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by yumewine | 2005-11-20 12:17 | ボジョレー・ヌーヴォー
 今まで、ワインの仕事してきて、今年はじめて真夜中の0時ジャストにヌーヴォーをお売りしました。“友達の誕生日が17日だもんでどうしてもボジョレーでお祝いしてあげたい”っちゅう情熱に、0時になるまでお待ちいただきましたが、24時間営業のお店のにぎわいはどんなだったのかしらネ。来店から"何がなんでも0時組”のお客様の対応も考えんなんかなあ…エライコッチャ!私も来年は55才。睡眠不足は即、お肌に…カラスの足あとに…。

で、今日は、無事に15Lの樽も抜栓できたし、トラブルもなく作業がすすみ、ビン詰めするやらシールはるやらで、スタッフ全員かかりはてておりましたが、めでたく完売の運びとなり、どうしても樽のワインが飲みたい方は11月27日の私のワイン会でお飲みいただけますので、よろしければいらっしゃいませ。2005年が天の恵みいっぱいの年で、とっても幸せです。感謝。
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by yumewine | 2005-11-17 23:15 | ボジョレー・ヌーヴォー
 いよいよ、明日は解禁日、楽しみですね。

 ボジョレー・ヌーヴォーのいろいろ、書きつづってきましたが、本日は香りの楽しみ方を一つ。

 
 ボジョレー・シリーズでしつっこい位に書いたマセラシオン・ボジョレーとかカルボニックをすることにより(炭酸ガスが細胞膜を壊すことによりアントシアニンが出やすくなる)、その結果ワインには、独特の香りが生じます。

 フルーティーな果実香の中にイチゴ・シロップの様な香りがするんですワ。この香りがずっと脳裏について、ボジョレーの香り・ガメイの香りはイチゴの様な香り、と思ったらそれはマチガイ!イチゴの香りは、マセラシオンしちゃったから生まれるんです。このこともしっかり頭に入れて、明日テイスティングしてみてネ。
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by yumewine | 2005-11-16 18:51 | ボジョレー・ヌーヴォー
ボジョレー・ヌーヴォーは赤ワインなんですが、白ワインのように軽く冷やして飲んだ方がよりおいしい。

 料理との関係では、ボジョレー・ヌーヴォーに合わない料理を探す方が難しい位、どんな料理とでも相性が良く、とっても便利なワインです。

 例えば、和・洋・中でのわが家の定番メニューでならば

和・おさしみ(白身でも赤身でもOK)
  ・焼き魚
  ・おでん
  ・すきやき
  ・各種なべ
  ・やきとり

洋・ハンバーグ
  ・トンカツ
  ・ビーフシチュー
  ・各種揚げ物
  ・カキフライ
  ・ピザ
  ・サラダ各種

中・春巻
  ・シュウマイ
  ・チンジャオロース
  ・豚の角煮

など、なんでも

 もちろんチーズとは抜群です。干しぶどうやはちみつをかけたナッツをそえて、一皿用意されてもオシャレですよ。
 
 また、この季節のカキ貝とも抜群でとくに生ガキとは最高です。ただし、米酢ではなくワインビネガーを使うこと。

1.エシャロットをみじん切りに
2.赤ワインビネガー、白ワインビネガーを同量
3.①と②をよく混ぜて、生ガキにかければ出来上がり

 とまあ、あれもこれもおいしいわけで何にでもよくあうから、お正月のおせち料理にもいかがでしょう。

 ボジョレー・ヌーヴォーを解禁直後に飲むのも良し、しばらく休ませてクリスマスにチキンと、もうしばらく休ませてお正月におせちで、そしてもう1つご提案。このヌーヴォー、年明けても更に休ませ、私の経験ではお花見の頃~初夏にかけてがいっちばんおいしいのですヨ。

 ボジョレー・ヌーヴォーは一度だけじゃなく二度も三度も楽しめるすぐれもののワインなんです。決して解禁日だけのワインではありませぬぞ。e0006588_21132145.jpg
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by yumewine | 2005-11-15 21:13 | ボジョレー・ヌーヴォー
 今日はマセラシオン・カルボニックとマセラシオン・ボジョレー(マセラシオン・ナチュラーレ)のお話をします。と、その前に「マセラシオン・カルボニック」とは、直訳すると、炭酸ガス充填法、主に大手のネゴシアン(ワインメーカーのこと)やボジョレー版農協みたいなところで行われている、人為的に炭酸ガスを密閉タンクの中に充満させる方法、それに対してマセラシオン・ボジョレーというのはぶどうの発酵に伴い生ずる炭酸ガスのみを使う方法で、伝統的なスタイル。

 昨日、発酵のお話をしましたので、お分かりですよね。この発酵のメカニズムを使ってぶどうの実→果実破砕→果汁→酵母菌→発酵、で炭酸ガスが出る通常のワイン醸造で生ずる炭酸ガスは自然に放置しておくと消えていく。サイダーもコーラもシャンパンも開栓して放っとくとガスがぬけて、気が抜ける、アレです。

 この炭酸ガスをどう使うのか、順にご説明しますと、

①畑でぶどうを手摘みで収穫。

②醸造所にて密閉できる発酵槽の中に①のぶどうを入れる。

③どんどん入れる。

④いっぱいになったら発酵槽のフタをして密閉する。

⑤次々に入れられたぶどう自体の重みで一番下の方のぶどうの実が潰れ果汁が出る。

⑥果汁に酵母菌(ぶどうの実や果梗についている天然のもの)が反応して発酵が始まり、炭酸ガスが出る。

※このとき、酵母菌が少ないと、反応が鈍いので枝をポンポン入れる(枝にはたくさん菌がついてるのヨ)とこもあれば、畑で採取した菌の培養酵母を加えるところもある。作り手によって、その年の天気によって異なる。

⑦充満した炭酸ガスがぶどうの皮の細胞膜を破壊、赤い色素アントシアニンが出やすくなる。

⑧マセラシオン・ボジョレーでは炭酸ガスにより細胞膜破壊されるまで、4~5日、あるいは年によっては10日程かかり、大手のマセラシオン・カルボニックでは、とっても早く2~3日でOK(2~3日もかからないかも)で、伝統的なスタイルの完全手作業の作り方をマセラシオン・ボジョレーと申します。

⑨この後、除梗(果実のつぶつぶのみにすること、骨を外す)、果実は破砕して、果汁のみ発酵。とってもきれいなルビー色の果汁なのだワ。残った皮や種もプレスされ、果汁のみ発酵。

⑩しっかりワインとして発酵。ボジョレー・ヌーヴォーとなる。

※マセラシオンとは、浸漬(つけこむの意味)、カルボニックとは炭酸ガス。

 ボジョレー・ヌーヴォーの最大の特徴は粒粒のぶどうの実を炭酸ガスにつけこむ、その事によりいとも簡単に、赤い色素が出て、フレッシュで色鮮やかな赤ワインができる、ということ。

 その方法には手早く、炭酸ガスを人工的に充満させる超早ワザと、ぶどう自ら炭酸ガスを作り出す伝統的な作り方の2タイプがあり、後者の方は、マセラシオン・ボジョレーと呼ばれているわけであります。

 明日は、ボジョレー・ヌーヴォーの楽しみ方、たっぷりお話しましょう。
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by yumewine | 2005-11-15 12:14 | ボジョレー・ヌーヴォー
 話は続いて更に大昔の20年位前のボジョレー・ヌーヴォーの解禁日のお話を。
その頃の私はボジョレー・ヌーヴォーにヴィラージュがあることも知らず、来店されたお客様からj「ボジョレー・ヴィラージュ」が欲しいといわれ、???「ナニ?ヴィラージュ?それもヌーヴォーなんですか?」「そう そんなん初めて聞いたゾ。ヌーヴォーとヴィラージュ・ヌーヴォーの違いって何なんだ?問屋さんも誰も教えてくれなかったゾ。

 お客様(その方もよくご存知なかったみたいだったけど)からの情報に知らんもんだから真っ赤になってしどろもどろの私。そこから今に至るワイン道がはじまった様な気がします。

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 そして、ボジョレーと同じ日に店頭に並ぶマコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー、これはシャルドネの爽やかな白ワインですが、ロワールのミュスカデの新酒と共に、この頃の酒販店もお客様もどちらのワインもボジョレーの白だと思ってらした方が多かったようです。ボジョレー・ヌーヴォーには白はありません。赤のみです。

 ボジョレー・ヌーヴォーとは、ガメイという名のぶどうのみでマセラシオン・カルボニックという醸造法で仕込まれた若々しいワインのことなのです。

マセラシオン・カルボニックについては、明日また。

ヌーヴォー今昔part2…おあとがよろしいようで。

参照写真はイタリア版ヌーヴォー。ノヴェッロ2005。メルローとカベルネのブレンドによる新酒です。もちろんマセラシオン・カルボニックです。
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by yumewine | 2005-11-12 21:39 | ボジョレー・ヌーヴォー
 2005年のボジョレー・ヌーボーの解禁まであと6日。あの伝説の2003年(好天に恵まれ、ぶどうが早く熟して、8月の後半から摘み取りができ、100年に一度巡りあえるか否かと言われるくらい濃厚なワインになった年)を上回る実りをもたらしてくれた2005年に感謝。
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 ワインも小松空港に到着、成田に到着と続々と日本に上陸。解禁日まで静かにマドモアゼルは待機中。そういえば、今から10年以上前、まだロシアが共産圏でソヴィエトと名乗っていた頃、今の様にロシア上空は飛行できず、アラスカのアンカレッジ経由であったため、国産大手のS社(へへへ、どこだかはっきり分かるヨネ)がチャーターした大型輸送機が濃霧のためアンカレッジを離陸できず、解禁日当日に日本全国津々浦々大穴をあけたことがありました。

 マスコミが解禁日なのに店頭に並んでいないヨォーと報道。それがあおられあおられ、ぶどうの出来もいいってさあ、何が何でも今日飲みたいね云々との大騒ぎになったことが報道され、普通に日本に入っていた他社の輸入していたヌーヴォーがひっぱりだこ。いつも店頭に並べたこともない酒販店からも「大至急、ボジョレーとかの赤、白、ロゼでもってきて」の問屋さんへの注文などもあり大騒動。

 その年は1日遅れて入ったS社のヌーヴォーも飛ぶように売れ、笑いが止まらないボジョレー・ヌーヴォー狂騒曲となりました。「※ボジョレーに白、ロゼはない」

 穏やかな小春日和りの陽ざしが入る昔のお店のたたずまいと共に、なつかしく思い出されます。            
            
     
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by yumewine | 2005-11-11 23:09 | ボジョレー・ヌーヴォー